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AI支援のシステム運用業務

システム障害が発生した後の再発防止策の検討において、私たちはつい安易な打ち手に逃げがちです。

「チェックリストに項目を追加します」「チェック回数や人数を増やします」といった対策は、現場ではよく見かけます。

しかし本当にそれは有効でしょうか。

実は、ダブルチェックよりもトリプルチェックの方が、かえってチェック漏れの発生率が高まるという研究結果もありますチェックが増えることで責任が分散し、「誰かが見ているだろう」という心理が働くためです。

つまり、チェックの強化は安心感を与える一方で、構造的な解決にはなっていません。

こうした反省から、近年では障害対応を「ポストモーテム(Postmortem)」として学習の機会に変える動きが広がっています。

「次から気をつけます」という精神論は的外れですし、「複数人でチェックします」という対策も時間とともに形骸化します。

重要なのは障害の事実や学びを全体に公開し、継続的に皆で振り返ることができる仕組みを作ることです。

属人化せず、組織として知見を蓄積することがポイントになります。

再発防止策を検討する際には、次の観点で考える必要があります。

第一に、その種類の問題について、そもそも二度と意識しなくて済む解決策になっているか。

第二に、同種の問題を開発時に自動的に検知できる仕組みがあるか。

第三に、問題が発生しても自動的に復旧できる設計になっているか。

第四に、影響範囲が局所化され、フールプルーフやフェールセーフになっているか。

精神論だけでは、再発は防げません。

具体的な検討の順番も重要です。

まず考えるべきは「メカニズム」です。

人手を介在させず、仕組みとして障害原因を封じ込める対策であり、人間に依存しない設計です。

次に「ツール」。

静的コード解析やテストコードによって、同様の障害を自動検出できないかを考えます。

それでも不足する部分を「ルール」で補い、最後の手段として「チェックリスト」を位置づけます。

チェックリストは悪ではありません。しかし、それは最終防衛線であるべきです。

再発防止策を「人に頑張らせる方向」に寄せていないか。改めて見直してみてはいかがでしょうか。

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冨 洋一
冨 洋一
Kompiraシリーズ導入時のジョブフローセミナー、Kompiraメールマガジン執筆などを担当。 総研の研究部門、技術ベンチャーの技術責任者、アクセス解析ツールの商品開発部門長などを歴任。 Markezine Dayなどデジタルマーケティング関連の登壇実績多数。

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