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ITによる自動化 ー“情報で解く”ほうが強い時代へ

自動化には大きく 「ロボティクス(物理の自動化)」 と「IT(判断・情報処理の自動化)」 の2種類があります。
両者は似ていますが、導入と維持のコストはロボティクス > IT。
そのため、現場の自動化では “いかに人手の作業を情報のやり取りに置換できるか” が鍵になります。

今年話題になったマイナ保険証への移行は、この考え方を象徴する事例です。
2025年12月、従来の保険証は廃止され、医療機関ではマイナンバーカードによるオンライン資格確認が標準となります。
これにより、受付での目視確認や住所・資格の更新漏れといった“人手の揺らぎ”が減り、紙の発行・管理コストも削減。
さらに、患者が同意すれば薬剤や健診の履歴も共有され、診療の質向上が期待されています。

ここで起きているのは、ロボットが窓口業務を行うのではなく、
「保険証(モノ)の確認」→「認証とデータ照会(情報)」 に置き換わったことです。

同じ構造は駅の自動改札やセルフレジでも見られます。
どちらも“人間の動作を自動化した”のではなく、動作そのものを情報処理に変えることで効率化しています。

企業の業務改善でも、まず考えるべきは次の点です。

  • 業務を情報単位に分解する
  • 物理作業に見えるプロセスも、情報化できる部分は想像以上に多い。

ITで置き換えられる部分から先に自動化する。
ロボティクスを検討するのはその後でも遅くありません。

マイナ保険証のように、大規模な制度ですら“情報の流れ”を設計し直すだけで自動化は大きく進みます。
私たちITエンジニアの役割は、どこまで「モノのやり取り」を「情報処理」に変換できるかを設計することだと言えるでしょう。

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冨 洋一
冨 洋一
Kompiraシリーズ導入時のジョブフローセミナー、Kompiraメールマガジン執筆などを担当。 総研の研究部門、技術ベンチャーの技術責任者、アクセス解析ツールの商品開発部門長などを歴任。 Markezine Dayなどデジタルマーケティング関連の登壇実績多数。

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