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プロアクティブな「予防保守」に向けて

元明石市長の泉房穂氏が10年で保証期間が過ぎたエレベータの保守部品の交換のため予算を求めてきた担当職員に対して「止まったら修理すればいいから、今はそのままで」と拒否したというコストカット例が軽く炎上しました。

10年の保証期間が過ぎたから部品交換したい…「エレベーターの修理」を急ぐ職員に前明石市長が言ったこと
https://president.jp/articles/-/78466?page=1
サブタイトルに「いまもエレベータは問題なく稼働中」とつけていることから、
深い考え無しに慣行だけで予算をつけてきたのを止めたのを良しとしたい意図があるのでしょう。

限られた予算にメリハリをつけて執行したいという意思は理解しつつ、リスクマネージメントの観点からは問題あるだろうという指摘が相次ぎました。

いわゆる「墓石安全」から「予防安全」への流れに逆行する考えだからです。
前者は、事故から教訓を学び再発を防止するという、従来型の安全手法ですが、
対処療法的でもあります。
これから、リスクに事前に対策を練って事故を未然に防止するというリスクマネジメントが良いとされてきました。

これはITの現場でも散見されるのです。
「問題が起こるまではパッチを当てないでおこう」
「外につながってないマシンだから、古いOSのままで大丈夫」
リスクとのバランスになりますので、必ずしもダメというわけでもないですが、予算カットの口実では、動いているから使えるだけ使おうというのは、エレベータの件と似ているかと思いました。

インシデントが起きる前では
「今は問題ないので備えるだけ無駄ではないか」
そして、起こった後で
「なぜ備えておかなかったのか」と糾弾するのもおかしな話なのです。

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冨 洋一
冨 洋一
Kompiraシリーズ導入時のジョブフローセミナー、Kompiraメールマガジン執筆などを担当。 総研の研究部門、技術ベンチャーの技術責任者、アクセス解析ツールの商品開発部門長などを歴任。 Markezine Dayなどデジタルマーケティング関連の登壇実績多数。

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